コラム

フランチャイズ

2019.09.21

フランチャイズとファンドレイジングは近しい!?

ファンドレイジング、ファンドレーザーご存知でしょうか。

以前から興味を持っていたファンドレイジング、ファンドレーザーの講座に参加してきました。

ファンドレイジングとは、NPOなどの民間非営利セクターが活動のために、寄付、会費、助成金、事業収入、融資などによって財源の獲得を行うこと(さらには、その前段階の組織と事業の成長戦略の設計から、財源獲得後のアクションまで)、ファンドレーザーはそれを行う人を指します。

アメリカでは一般的な職業として認知されているようですが、日本では10年ほど前から日本ファンドレイジング協会が普及に努めている状態です。(協会ビジネス自体もフランチャイズの一つの形態ですね。)

フランチャイズを畑としている私がファンドレイジングに興味を持った理由は、それらが似ていると感じたからです。フランチャイズザーから見ればフランチャイズの仕組みを使って、他社から資金調達(厳密にはヒト・モノ含めた経営資源の調達)している側面があるからです。

今まで、教育、保育、介護、障がい等といった社会貢献度がより高いフランチャイズも支援してきたことから、フランチャイズとファンドレイジングが近しいものと個人的に感じました。

講座の講師の「国境なき医師団」の吉田幸治氏の「経済無き、道徳は寝言なり。道徳無き、経済は罪悪なり。」という言葉を非営利団体の方から聞けたのも個人的には新鮮でした。吉田氏はファンドレーザーであるから当たり前かもしれませんが。

「寄付白書2017年」によると、日本の個人寄付総額は、約7,700億(2016年)、それに対して、アメリカ約30兆円(2016年)、イギリス(2016年)約1兆5千億、韓国(2014年)約6,700億。人口、GDPを考慮すると、諸外国と比較すると現状まだまだ小さいため、日本の寄付マーケットの今後の大きな成長が期待できると考えています。

ファンドレイジング、ファンドレーザー、非常に興味深い仕事です。

興味ある方は、ファンドレイジング協会のウェブサイト是非ご覧ください。

関連記事:

多様なフランチャイズパッケージの形

協会ビジネスはフランチャイズ!?