フラチャイズ本部にとって、加盟開発は、フランチャイズ加盟店を増やしブランド力を増していく、また、本部体制を整えたり、システム開発などへの投資の原資を稼ぐ重要な機能です。

ベンチャーフランチャイズ本部、とりわけアーリーステージで加盟開発代行業者を活用し、加盟開発をアウトソーシングしているＦＣ本部は多く見受けられます。

その理由（メリット）は

①フランチャイズ本部の固定費の低減
②多店舗展開の時間を買う
③フランチャイズ本部が自社業態の改善・開発に注力できる環境づくり

の３つあります。

①フランチャイズ本部の固定費の低減について
加盟開発の担当として成果が出せるか出せないかわからない正社員を抱える＝固定費を増大させるより、成果報酬で活動する加盟開発業者（大半が）に任せる＝変動費のほうがFC本部が身軽となり経営が安定します。

また、加盟店が契約時に本部へ支払う加盟金などから、後で加盟開発代行業者へ報酬を支払うため、キャッシュフローも良くなるというメリットがあります。

②多店舗展開の時間を買う
加盟開発のスペシャリストに依頼するということは、FC加盟店拡大のスピード、つまり時間を買うということです。

加盟開発に限らず、昨今どの業界も人材不足により、適切な人材がそもそも採用できない、育成に時間を要する、育成したつもりが成果が出せない、場合によっては退職する、といった課題が付いて回ります。

初期段階から加盟開発を内製化しようとすると、結果的に、加盟店を増やしていくのに時間が掛かる可能性がありますので、フランチャイズ展開の初期段階においては、加盟開発のスペシャリストに任せることで、短期間にFC加盟店を増やせる、つまり、時間を買う、というメリットがあります。

③フランチャイズ本部が改善・開発に注力できる環境づくり
フランチャイズ展開を行う大前提として、そもそも、その業態（商品、サービス）が魅力的であり、競合他社に勝ち続けるフランチャイズチェーンであるために、本部はＦＣパッケージそのものをブラッシュアップし続けなければなりません。

加盟店を増やすことは加盟開発業者に任せることで、ＦＣ本部でしか出来ないサービス・商品などの改善・開発に注力することが好ましく、その時間を増やせるというメリットがあります。

以上、加盟開発代行業者に依頼するフランチャイズ本部のメリットです。