フランチャイズ本部検討者向け
フランチャイズ展開を検討している方から、どのタイミングでフランチャイズ化をすれば良いのか、また、どのような流れで行っていくのか、よく質問を頂きますので、自社業態をフランチャイズ化する最適なタイミングとその流れについて見ていきます。
フランチャイズ化の最適なタイミングについて
一般的には、フランチャイズ化したい業態の店舗を複数店、数年間経営して、そのビジネスモデル、事業がしっかりと成り立つことを実証してから始めるのが好ましいと言われています。私もその通りだと思います。
しかしながら、昨今の経営スピードが求められる現在では、上記のスピード感では遅く、機会損失を起こす可能性もあります。
フランチャイズ化しようとするお店が少しでも話題になれば、嗅覚とスピード感と資本を持った他の経営者が真似てより優れた業態や短期間で多店舗展開されてしまう恐れがあるからです。
複数店舗、複数年を満たしてない場合においても、特殊要因(例えば、非常に優秀な店長がいる、一等立地なのに偶然安く借りられた等など再現できない、再現できる可能性が低い)を除いて何故ビジネスが儲かるのか、を明確に理解していて、標準化し、再現性を持たすことができるのであれば、弊社は、フランチャイズ化のタイミングであると考えます。
(直営の実績が少ない場合でも、その事業に可能性や理念に共感した経営者が初期加盟店として、FC本部として一緒に業態をブラッシュアップさせ、優れたフランチャイズチェーンに成長していったケースを私自身も何度も経験しております。)
続きまして、フランチャイズ化(フランチャイズ本部の立ち上げ)の流れについて簡単に見ていきます。
前提としては、上記のとおり、フランチャイズ化する自社業態の直営店の実績が出ていて、特殊要因を除き、何故、このビジネスが儲かるのかその仕組み理解し、他者へ説明できる状態になっていることが好ましいです。
①フランチャイズ展開していくうえでの事業理念、事業計画、組織計画の策定。
商標登録も忘れずに行います。
②直営展開で得たハウトゥ、ノウハウに基づきフランチャイズのモデルとなる店舗をつくり、試行錯誤を行い、業態をブラッシュアップ。
オペレーション等の標準化、マニュアルや研修の作りも行っていきます。
③②に基づき、フランチャイズパッケージをつくります。
具体的には本部が加盟店に提供する価値(商標、サポート、システムなど)とその対価(加盟金、ロイヤルティなど)を決定します。
④②に基づき、加盟契約書、法定開示書面の作成。
業態に合わせ、ブランドやチェーン全体を守ることに留意し契約書作成することが大切です。
⑤いよいよ加盟店募集のスタート!
加盟契約後は加盟店の開業、立ち上げ、運営の支援を行っていきます。
⑥加盟店への継続フォロー
加盟店が上手くいけば、増店し店舗を増やしていきます。
1オーナーで複数店舗を行っている加盟店が多いフランチャイズチェーンを目指しましょう。
以上、フランチャイズ化のタイミングと流れを見てきました。
本コラムをお読みいただいて、フランチャイズ化に興味のある方は是非ご相談くださいませ。