ノウハウ

フランチャイズ

2019.07.3

フランチャイズ化に大切な業態コンセプト

フランチャイズ化するうえで大切な業態コンセプトの明確さと一貫性について解説します。

フランチャイズパッケージづくり、フランチャイズ本部構築といったフランチャイズ化のコンサルティングを通じて、少なからず、業態コンセプトが不明瞭であったり、業態コンセプトに一貫性がない、といことが見受けられます。

フランチャイズ化して加盟店を募るということは、自社のビジネスをパッケージ化してそれを販売していくこと、を意味しますので、業態コンセプトが不明瞭、一貫性がない、ということは、商品であるフランチャイズパッケージが不良品と見られてしまう恐れがあります。そのため、自社の業態コンセプトを今一度整理して、明確にし、また一貫性があるかどうかを見直すことをお薦め致します。

■業態コンセプトの不明瞭さと明確化の方法
業態コンセプトについて「何となく」ではなく、「明確に」することで、商品サービスづくり・改善、マーケティング手法、出店戦略、オペレーションなどなどあらゆる面でブラッシュアップが捗り、魅力的なフランチャイズパッケージ、強いフランチャイズ本部が出来上がります。

その方法は、誰もが一度は聞いたことがある、5W2H(弊社では7W3H)の視点を使うことで、自社業態のコンセプトを見ることで、抜け漏れなく、簡単に明確化することが可能です。

7W3Hの視点
①Why:何故(お客様のニーズ、課題解決)
②When:いつ(営業時間)
③Where:どこで(サービス提供場所)
④Who:誰が(スタッフ属性)
⑤Whom:誰に(顧客属性)
⑥What:何を(商品、サービス)
⑦Which:どれを(商品サービスのなかでも特にお薦め、売り)
⑧How:どのように(販売方法やサービス提供の仕方)
⑨How much:いくらで(販売価格)
⑩How long:どれくらいの期間(サービス提供期間、短時間、長時間、スポット、継続)

以上の視点を使うと業態コンセプトが明確化しやすいと思います。

ブランディングに繋がる業態コンセプトの一貫性について
業態コンセプトの一貫性とは、屋号、ロゴ、WEBサイトから販促物は当たり前のこと、店舗の内外装から空間づくり、雰囲気づくりまで、業態コンセプトが一つの環になっていることを意味しています。

空間づくり、雰囲気作りをもう少し詳しく書きますと、業種業態によって異なりますが、例えば、インテリア家具や小物から、BGM、アロマ(香り)、スタッフの接客スタイル、身だしなみ(制服、髪型、メイク)などなどが含まれます。
これらのような業態コンセプトの一貫性を保つことは、さらにはブランディングにも繋がっていきます。

業態コンセプトに一貫性が失われると顧客は、違和感を感じたり、なんかイマイチなお店と評価をくだされ、一貫性が保たれていると、何となく好き、居心地が良い、と感じてくれるでしょう。

フランチャイズ化に関係なく、自社業態のコンセプトが明確になっているのか、また、一貫性が保たれているのか、是非一度見直しされてみてはいかがでしょうか。